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渋谷 地域猫  SHIBUYA☆CATS

愛猫闘病記9 最後の3日間

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暖かいマットを嫌がり、床の上に移動してしまう。


       
 ついに最後の3日間の話です。つらくてなかなか書けないでいたのですが、看取りから一年を経て気持ちも少し落ち着いてきましたので、なんとかまとめたいと思います。
 あめりかんは前回の最後のジャンプから3日後に亡くなりました。嘔吐で食べられなくなって一週間、毎日病院に通い点滴しましたが、新しい薬も効をそうさず、急速に体力がなくなりました。最後の3日間はほとんどぐったりとしていました。
 3/22、23、24とA病院に通いました。朝預けて、時間をかけて点滴と投薬をしてもらい、夕方迎えにいきました。
 23日の朝はベランダに飛び出しましたが、いつものような行動はこれが最後でした。
 時々、飲み水のボウルにあごを載せて、飲むでもなくじっとしていました。この理由が今でも分かりません。
 23日の夕方に連れ帰ったときは、点滴のおしっこが溜まっているはずですが、キャリーを開けてもしばらく出てきません。1時間ほどしてから、「わーお」とくもった声をあげて、やっと出てきました。先生に「体を温めるように」と言われていたので、あんかのマットの上に載せるのですが、いやがって床の上に移動してしまいます。
 24日に、病院で、再発を示すバフィーコート値が陽性であることを聞きました。体温も34度しかありませんでした。
 先生に聞きました。「温めようとしても嫌がり、熱いのが苦しいように思えます。どういう状態になったら楽にしてあげるべきですか」
 先生は、「(安楽死は)後戻りのできないことですから、よく考えないと。まだそれほど苦しみがひどいわけでもないと思います。元気になってもらうためには、嫌がっても温めないと」。肥満細胞腫の新しい薬も試すことになり、翌日曜は病院が休みなので、飲み薬を6種類もらいました。
 しかしその日は家に帰っても、もう自分からキャリーの外へ出る体力はありませんでした。キャリーから抱き上げ、トイレの上に連れていくと、律儀にも砂を何度かかき、おしっこしました。しかし、自力で立ち上がることはできませんじた。
 暖かいマットの上に寝かせると、やはり「ウオンウオン」と鳴き、もがいて床の上にはっていきます。どうしても本人は冷たくしてほしいと望んでおり、もう無理させたくありませんでした。
 朝、起きていくと、静かに寝ていたあめりかんが、驚くほど大きな腹の底から押し出すような声で「ウオーン、ウオーン」と鳴きはじめました。これまでそんな声は聞いたことがなかったので、驚いて懸命に背中をさすりました。やがて少しずつ鳴くのが収まりました。
 それでも私が離れて5分もすると、また「ウオンウオン」と鳴くので、横に行ってなでる、ということを3、4回繰り返しました。
体がもう動けないので鳴くしかなかったのか、どこか痛いのか、苦しいのか、甘えているのか、分かりませんでした。
 するとやがて首をまっすぐに長く伸ばして、「はあーっ!」と息をしたのです。愕然としました。猫が命を終えるときにする深い呼吸とは、このことだったのかと。
 深い呼吸の間隔は、よく覚えていないのですがかなり長かったと思います。息が止まってしまったのかと思うと、また「はっ、はあーっ!」と、目を見開き、口を大きく開けて、水中から水面に上がってきたような呼吸をします。私はただなでながら見守るしかありませんでした。
 30分以上たったでしょうか。いつしか深い呼吸はしなくなっていました。あめりかんを抱っこしました。すると、その体は私の知っていた猫とはまったく違うものに変わっていて、腕から力なく滑り落ちました。その時、この愛しい体にはもう命がないことを知ったのです。

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コメント

  • はじめまして。肥満細胞腫について調べていてこちらを拝見させていただきました。
    私の猫も内蔵型肥満細胞腫で高齢のため、手術と抗がん剤治療について迷っております。実は過去にも猫の肥満細胞腫を経験しており、当時はブログに記してくださっている方も多かったのですが、現在はSNSの主流も変わり個人の方の日記は減ってしまったようです。
    そんな中、詳しく日記を記してくださってありがとうございます。私自身、別の猫を昨年闘病の末に亡くしたこともあり、nekomimistさんが日記を書かれた思いを考えると、最後は泣けて泣けて仕方がありませんでした。あめりかんちゃん、元気に過ごそうとした前向きな姿を強く感じました。飼い主さんの愛情をいっぱいに受け、幸せな毎日だったと思います。
    どの病気でも猫は亡くなる前は冷たい場所に行きたがるそうで、昨年亡くなった私の猫もそうでした。お風呂場にも行きたがりました。
    肥満細胞腫については、過去の皮膚型ではイマチニブ(グリベック)が効果がありました。皮膚型の猫、体力に余裕のある猫でしたら選択肢に上げられてもよいかと思います。(コメントを拝見すると、肥満細胞腫を調べてブログに辿り着かれる方が多いようなので、蛇足ながら添えさせていただきました)。過去に患った猫は反応も良く、その後内臓への転移もありませんでした。皮膚の再発を繰り返していたので試してよかったです。ただ副作用は吐き気と食欲不振が強かったため、衰弱している猫では使用を躊躇います。
    現在の猫は末期で脾臓の腫れが著しく、高齢でやせ細っているため迷っております。
    nekomimistさんも術後の抗がん剤の使用は躊躇われたとのこと、やはり慎重に考えようと参考になりました。本当にありがとうございます。
    nekomimistさんや、こちらのブログを訪れる方や猫ちゃんたちがどうか元気で過ごされますように。

    by なつみ 2020-06-05 2:27 午前 | 返信 |

    • なつみさんへ
       詳しく書いていただきありがとうございます。
       皮膚型の肥満細胞腫の猫ちゃんも多いので参考になりますね。
       また、なつみさんの猫ちゃんも最期は冷たいところに行きたがったということで、親近感を覚え、疑問もとけた気がします。
       現在闘病中の猫ちゃんは高齢で大変だと思います。なつみつんもお体に気をつけて、猫ちゃんを見守っていけますようにお祈りしております。

         

      by nekomimist 2020-06-05 1:23 午後 | 返信 |

      • 返信ありがとうございます。
        悩みは尽きませんが、こちらを拝見してnekomimistさんや他の皆さんの頑張りに触れて前向きになれました。
        興味深い記事をたくさん記してあり、これから読ませていただこうと思っています。
        ありがとうございます。

        by なつみ 2020-06-06 1:17 午前 | 返信 |

  • 猫の肥満細胞腫 術後 と検索したらこちらのブログにたどり着きました。 今年に入ってからよく食べるのに痩せて来て、とくにお腹がポッコリしていたので2020年3月に病院でレントゲンとエコーで検査をすると脾臓が大きいと言われ、1ヶ月経過観察しましょうと言われました。それから3週間後に食欲がなくなり吐いたのでまた病院に連れて行ったら吐き止めと脱水症状の輸液、大学病院へ脾臓のさらに詳しい検査の予約を取ってくださり、大学病院でお腹に針を挿す検査で肥満細胞腫が見つかりました。
    それから1週間後の2020年4月21日に脾臓摘出、四日間入院し今日退院してきました。
    まだお腹がふさがっていないから仕方がないのですが、 帰ってきてからは寝てばかりいて、以前より食欲がなくなりました。 
    術後の経過が気になり読ませていただき、参考になりました。どうもありがとうございます。
    術後だけではなく、肥満細胞腫の再発などいろいろ気を付けてやらないといけないのですね。
    まだ抜糸まで二週間ほどありますので、その時に先生にもいろいろと相談してみます。 

    思い出すとお辛いと思いますが、詳しく書いてくださってどうもありがとうございました。

    by レオにゃん 2020-04-25 11:42 午前 | 返信 |

    • レオにゃん様
       コメントありがとうございます。
       レオくんも脾臓摘出をしたんですね。とても心配されたことと思います。でも4日で退院ということは手術成功で経過も良かったのだと思います。
       うちの場合も術後帰ってきて2、3日は食欲がなく、ハウスに入ってばかりで心配でしたが、2週間ほどで元気になり、その後は若返ったようになりました。猫の生命力は目を見張るものがあります。レオくんとまた楽しく遊べる日がきっとくると思います。

      by nekomimist 2020-04-25 5:59 午後 | 返信 |

  • はじめまして。我が家の17歳のニャンが今まさに内蔵型肥満細胞腫で大学病院にて通院中です。脾臓摘出後半年経過しました。体重も3.8キロから4.2キロに増え、術後の余命は1年といわれましたが、まだまだ大丈夫では、と思っていました。
    が、ここ数週間で食欲が落ちてきており、病院からは今後の治療方針をどうしますか、と。悩みましたがやはり抗がん剤の取り扱いの難しさを考え、(比較的取り扱いやすい)分子標的薬を開始。ただ犬には効果大でも猫の場合は犬ほど確実ではない、と言われたとおり、大きな変化もなく体重も3.7キロに・・。
    うちのニャンはまだまだ階段も上り下りできるし、毛並みもいいし、と思ういっぽう、病院側からは今後は血便や血を吐くこともありうるし、植物状態で生かすよりは安楽死も決して悪いことではありません、今から治療方針を決めて頂ければ、できるだけそれに沿うようにします、と言われています。安楽死という言葉にかなり凹みましたが、あめりかんちゃんの最後の日々を読ませていただくと、日本ではなかなか難しいけれど、選択肢のひとつとしてありかな・・と。臨床的には正しいのかも・・と。
    まだまだ悩む日々です。でも後悔のないよう、できる限りのことをしてあげたいと思います。迷ったときは、また何度も読み返させていただきます。記事をまとめていただき本当に有難うございました。

    by SiameseMix 2019-09-08 1:11 午後 | 返信 |

    • 17歳ニャンちゃんの飼い主さん、読んでいただきありがとうございます。
      うちの猫と同じく脾臓摘出されたんですね。しかも高齢17歳での手術、その後もお元気なのは素晴らしいことだと思います。
      飼い主さんと一緒にがんばっているんですね。
      分子標的薬投与も行ったとのことですが、やはりこの夏の暑さも負担になっているのでしよう。
      猫が元気なうちはなかなか将来の治療方針もきめられないと思います。
      うちの場合は「最期は苦しみを長引かせることはやめよう」とだけは考えていました。
      結果的に家で看取ることになりましたが、よかったと思っています。
      それぞれにいろいろなタイミングがあると思いますし、
      そのときになればきっと最良の選択ができることと思います。
      なにかありましたら、またご連絡くださいね。  

      by nekomimist 2019-09-08 3:36 午後 | 返信 |

      • 以前こちらに投稿させて頂いたものです。
        我が家の17歳のニャンですが、術後1年経過しましたが・・元気です! 結局積極的治療をすると具合が悪くなるようで、術後毎日ステロイドと胃腸薬、制吐剤だけの日々ですが、それでも薬でそれなりに抑えられています。夏の18歳の誕生日を迎えられるといいですね、と獣医さんからも言われました。とても嬉しかったです。
        勿論時々食欲も落ちてこちらは神経質になりますが、この一年で少しずつ覚悟もできてきて、でも一日でも長く長くと愛情を注いでいます。
        皆様のニャンコたちも、穏やかでまったりとした日々が過ごせますように。

        by SiameseMix 2020-03-08 3:26 午後 | 返信 |

        • SiameseMixさん
          うれしいご報告ありがとうございます!
          術後一年も元気というのは素晴らしいことですね。
          お薬も猫ちゃんに合っているんだと思います。
          獣医さんと飼い主さんでいい選択をされたのでしょう。
          同じ病気の猫を持つ人にもとても勇気づけられるお話だと思います。
          夏のお誕生日を迎えましたら、ぜひまたお便りください。

          by nekomimist 2020-03-09 12:26 午前 | 返信 |

  • コメントへのお返事ありがとうございます。
    あれから短期間に繰り返し症状が出てしまい、違う病院へ行き検査してきました。一部しか結果が出ていませんが、どれが引き金でどれが合併症なのかわからないけれど沢山不具合が見つかり、年のこともあり集中して積極的な治療(開腹手術など)は行わない方向になりそうです。こちらでの情報が本当に助けになりました。私もだれかの役に立てればいいな、とFBで記録をしていく予定です。
    https://m.facebook.com/story.php?story_fbid=2393395120725259&id=100001643829436

    by akiyuki 2019-06-02 6:37 午後 | 返信 |

  • はじめまして、14歳メス猫の飼い主です。年末に肥満細胞腫がお尻にできましたが、処方された塗り薬で消え、その後の検査でも再発や内臓への転移の兆候は見られないと思われるとの診断を受けています。

    年齢による腎臓機能に低下(ステージ2)により療養食やネフガードを給餌していますが、ひどい嘔吐と下痢を週に一度起こします。それ以外は食欲旺盛階段も駆け上がる元気さですが、アメリカンちゃんの記事を読んで似ているな、と心臓が鷲掴みにされる思いです。高齢のため開腹はためらわれますが、セカンドオピニオンも含めこのままでは後悔につながる!と背中を押していただいた思いです。悲しみが癒えぬ中、辛い日々を公開して下さってありがとうございます。長くなりましたが、一言お礼まで…

    by akiyuki 2019-05-29 3:46 午後 | 返信 |

    •  
       コメントありがとうございます。この病気は情報が少ないので、愛猫さんの症状が参考になる方も多いと思います。嘔吐と下痢はつらそうなので、何かよくなる方法が見つかればいいのですが・・。その後の経過もまたお知らせください。

      by nekomimist 2019-05-30 1:08 午前 | 返信 |

  • 昨日我が家の愛猫が亡くなりました。肥満細胞腫内蔵型の全くあめりかんと同じ病気でした。こちらのブログも参考にさせていただしましたが、私の行動と判断が遅かったため、脾臓摘出4週間で息を引き取りました。何回も何件もの病院を渡り歩き、その時その時の最善を尽くしたつもりでいましたが、結局助けることができませんでした。病名も経過も最後の3日間もあめりかんと同じような経過で、とても人ごととは思えません。まだ亡くなったのが昨日と言うこともあり、心の整理がつきません。どうやってこの喪失感を乗り越えればいいのでしょうか?一年経ってもまだお辛いとありますが、病気で亡くしたと言うことが大きいのでしょうね。後悔は残ります。一生忘れることはありません。

    by ふくちゃん 2019-05-20 9:58 午前 | 返信 |

  • うちの実家の猫は、おそらく老衰だったと思います。獣医さんには何度か往診に来て貰いましたが、病院での検査などはしなかったため、はっきりしたことは分かりませんが。
    命とは温かさ、ぬくもりだったと今になって思います。私が駆けつけた時にはもう冷たく、かたくなっていました。今でも猫の毛が出てくることがあり、甘えっこで人懐こかったあの子を思い出します。

    by ねこのこ 2019-05-07 12:59 午後 | 返信 |

    • ふくちゃんさん、愛猫さんが昨日亡くなったしまったとのこと、とてもつらかったですね。今は悲しみでどうしたらいいかわからない状態だと思います。
      でも猫ちゃんは最後までがんばったんですね。
      飼い主さんとしても、最善のことをしてあげたのではないでしょうか。
      私も亡くなった愛猫の愛しい姿を火葬にするのが辛くて悩みましたが、家族の都合などで2日後に行いました。火葬までの3日間はつらくて泣いていましたが、小さな骨壷になったあめりかんを抱いた時、不思議に心が落ち着きました。やはり葬儀は心の区切りになるのだと思いました。
      友人と話して笑えるようになったのは一週間後くらいでした。
      ただ愛猫の最期を動画にとっていたので、一ヶ月くらいはそれを見続けていました。今でもそれを見ると涙が出ます。
      かわいがった猫はどんな別れ方でもつらいと思いますが、最期を看取ってあげられたことだけは良かったと思っています。
      ふくちゃんさん、愛猫との別れは心ゆくまで時間をかけていいと思います。
      おつらいなかコメントありがとうございました。

      by nekomimist 2019-05-20 11:57 午前 | 返信 |

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