猫耳ブログ

渋谷 地域猫  SHIBUYA☆CATS

16歳愛猫ドキドキ通院記

calendar

指先のピンクの腫瘤

「愛猫闘病記」に温かいコメントをありがとうございます。今回は、亡きあめりかんの相棒(妹?)で、今年16歳になる「わね子」のプチ手術のことをご報告させていただきます。
 わね子の指先に小さなピンク色の腫瘤ができたのは3年前、あめりかんが脾臓摘出の手術をしたころでした。最初は米粒ほどのイボでしたが、次第に大きくなり、今年は1センチほどになってしまいました。皮膚との接着部分が小さく、プラプラと揺れているのですが、本人は全く気にする様子はなく、元気に走り回っていました。
 猫に詳しい人たちに相談しましたが、いずれも「こんなの見たことないね」。早く動物病院に連れていけばいいのですが、わね子は16歳と高齢のうえ、臆病で大の人見知り。また、あめりかんをつらい治療の後に亡くしてしまったこともあり、わね子を病院へ連れていくのに迷いもあったのです。
 しかし今年10月、イボの先端が黒ずんできて壊死したようなり、もうたまらず、近くのAMC病院に予約を取りました。この病院は2匹を保護したときから何度となくお世話になったところですが、わね子は9年前にワクチンを受けて以来の通院。なんとかキャリーバッグに入れたものの、玄関を出るやいかなや、「ウオーウオー!」と地の底から響くような声で叫び、近所のワンちゃんたちは一斉に吠えだし、通りを歩く人たちもぎょっとして振り返ります。そのたび、「すいません、うちの猫が動物病院に行くのを嫌がって鳴いちゃって・・」と説明。中には、「そうなんだ。猫ちゃんガンバレー!」と励ましてくれた方もいました(感謝)。
 徒歩10分で病院に着くころには、わね子はなぜか静かになり、無事診察を受けることができました。先生には「とてもおとなしい猫ちゃんですね!」と褒められました。
 イボは何かの傷がきっかけでできたようですが、詳細は不明・・。先生は、「3年もついているなら多分、悪いものではないでしょうが、先端が壊死して出血してるので取ったほうがいいでしょう。ついている部分が小さいので、鎮静だけで取りたいですが、場合によっては麻酔をします。高齢なので念の為、血液検査と心臓の検査をしたいです」
 この際なので、健康状態を知るため検査をしてもらうと、血液検査では心筋と腎臓が少し基準値より上でしたが、おおむね良好。3日後に無事、鎮静のみで切除完了しました。
 3年間心配していた腫瘤が取れ、健康状態もさほど問題はなく、飼い主としては大変喜ばしいことでした。でも本人は、プチ手術とはいえそれなりに大変だったようで、家に帰ってくるなり足先の包帯を気にして、振ったり噛み取ろうとしてイライラ、バタバタ。これはまずいと借りてきたエリザベスカラーをつけると、今度は壁に首をぶつけてカラーを取ろうとします。こんなわね子を見たのは初めてでした。体に起こった異変を言葉で説明できないのがもどかしく、ただなでて安心してもらうしかありません。

術後に帰宅するもイライラするわね子

夜になるとだいぶ落ち着いて寝てくれたのでほっとしました。
 一週間ほどは食欲も落ち便秘気味でしたが、次第に元気になり、もとの甘えっ子に戻り、なでなでを要求。指先もきれいに治ってきました。

きれいに取れました
 今回の一連の治療費は、5回通院して(やや脱水とのことで手術の前後に補液をしてもらったので)、合計85000円でした。地域猫でお世話になっている病院より少々高いかもしれませんが、こちらの利点は家から近いことに加え、予約制なので待合室で長時間待つ心配がないことです。スタッフも女性が多くソフトな雰囲気で、怖がりのわね子には良かったと思いました。
 ちなみに、院長には腫瘤の詳しい組織検査も勧められたが、どちらにしても化学療法はしないと決めていたので、検査はしませんでした。
 今後は腎臓のケアを考えていくことになりますので、また書いていきたいと思います。

この記事をシェアする

コメント

コメントはありません。

down コメントを残す




CAPTCHA