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渋谷 地域猫  SHIBUYA☆CATS

愛猫闘病記4 難しい化学療法

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術後の点滴で足の先が一時的にむくんだあめりかん

手術後1週間ほどは、あめりかんはハウスの中で過ごすことが多かったです。暑い夏でも体が冷えるようでした。体重も4.5キロから4キロ弱に減ったことも(脾臓が500㌘近くあったようです)冷えの要因かも知れません。
毎日のように吐きながらも、食欲も少しずつもどり、動きも良くなり、10日ほどたつと、若返ったように軽やかに動き回るようになりました。動物の回復力はすごいと思いました。
術後2週間ほどして病院へ抜糸にいき、組織検査の結果を聞きました。院長は「あまり良くありません・・」と前置きをして、内蔵型肥満細胞腫で悪性であることを説明しました。そして、転移の予防として化学療法を勧められました。
それは家で飲み薬を与えるものですが、とても難易度が高いものに感じました。というのも、人間がその錠剤に直接触れてはいけないというのです。理由は、もしも将来、その薬を飲むことになったとき、効かない怖れがあるからだそうです。
猫に与えるときはゴム手袋をして取り扱い、その排出物・嘔吐物も完全密閉して処理すること。それが短期間ならまだしも、少なくとも1、2カ月、できればずっと続けるというものでした。
あめりかんは錠剤を飲むのが大嫌いで、術後の抗生物質ですら、1回しか飲ませられませんでした。また、トイレはともかく、あちこちで吐くのを密閉処理できるのか。さらに、この薬が病気に効くというエビデンスも確かなものではないようですし、副作用の心配もあります。
情けない飼い主かもしれませんが、化学療法のため、この先ずっと、猫も人もストレスの多い日々を続けていく自信はありませんでした。

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コメント

  • そんな薬があるとは・・・錠剤はもちろん排出物・嘔吐物にも触れないなんて、きわめて難しいですよね。
    医療にはQOR(クオリティー・オブ・ライフ)という概念がありますが、ペットはしゃべらないし、本人に訊くことはできない。本当に悩ましいと思います。

    by ねこのこ 2018-09-07 4:01 PM | 返信 |

    •  コメントありがとうございます。化学療法は、猫をたくさん飼ってきたボランティアの先輩たちにきいても経験のある人がいなく、迷いました。
      でも数カ月後、ペット医療のテレビ番組で、犬の手術後、化学療法をすすめられた飼い主さんが、やらない決断をし、獣医師が「それでいいと思いますよ」と言っていたのを見て、うちだけではないと思い、少し気持ちが楽になりました。

      by nekomimist 2018-09-12 11:59 PM | 返信 |

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